受験情報
中学生向け
2025年度 広島県公立高校入試 国語 大問3 解説
3月に入りました。
この土日は暖かかったですね!
季節の変わり目は体調を崩しやすいので注意しましょう。
といっている私が少し体調を壊しています。
では、前回に引き続いて広島県公立高校入試の国語の大問3を解説していきます。
大問3(9点)
古典の問題です。
今年は古文が出題されました。
泊洦筆話(ささなみひつわ)とは、江戸時代に清水浜臣(しみずはまおみ)によって書かれた随筆です。
筆者が日々の生活や学問の中で感じたこと、見聞きしたことなどを自由に書き記したものです。
内容は多岐にわたり、古典の研究、歌論、風俗、人物評など、浜臣の幅広い関心が反映されています。
特に、国学に関する考察や、当時の社会に対する批判などが多く含まれています。
国学とは、江戸時代中期に興った、日本の古典や文化を研究する学問です。
儒教や仏教などの外来思想の影響を受ける以前の、日本固有の文化や精神を明らかにしようとしました。
賀茂真淵、本居宣長、平田篤胤などが有名です。
簡単に表にまとめておきます。
学者名 |
研究したこと |
大切にした考え方 |
日本への大きな貢献 |
賀茂真淵 (かもの まぶち) |
昔の歌(万葉集) |
昔の日本人の元気な心 |
昔の日本人の心の良さを教えてくれた |
本居宣長 (もとおり のりなが) |
昔の日本の歴史や神話(古事記) |
日本人らしい心の動き(もののあわれ) |
日本人らしい心の素晴らしさを教えてくれた |
平田篤胤 (ひらた あつたね) |
日本の神様のこと(神道) |
日本の神様を大切にする心 |
日本の神様をもっと大切にしようと広めた |
問1
古文では絶対に出る現代仮名遣いに直す問題です。
語頭と助詞以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」は「わ・い・う・え・お」に置き換えます。
例:あはれ→あわれ 思ひ出→思い出 言ふ→言う
乞はれて→乞われてが正解です。
ひらがな部分だけ書いてくださいね。
問2
班での話し合いで空欄部分を答える問題です。
2人の人物の和歌や文章に対する取り組み方をどちらが優れているかは一概にはいえないということで、2人の対比を読み取る必要があります。
古文では2つのものを対比して描く表現がよく見られます。
これは、単に対象となる2つのものを比較するだけでなく、作者が伝えたいテーマを際立たせるための重要な技法です。
古文における対比の例
人物の対比:性格や才能、行動などを対比することで、人物像をより鮮明に描き出します。
例:「源氏物語」における光源氏と頭中将の対比、「枕草子」における清少納言と他の人物の対比など。
心情の対比:喜びと悲しみ、愛と憎しみなど、相反する感情を対比することで、心情の深さを表現します。
「源氏物語」における登場人物たちの複雑な心情の描写、「平家物語」における栄華と衰退の対比など。
自然の対比:美しい自然と荒々しい自然、四季の移り変わりなどを対比することで、情景を印象的に描き出します。
例:「枕草子」における四季の描写、「徒然草」における自然と人間の対比など。
価値観の対比:当時の社会における一般的な価値観と、主人公の価値観を対比する事で、作者の主張や問題提起を際立たせる。
例:「方丈記」における無常観と、世俗の価値観の対比など。
では今回の「我が師」と「荒木田久老神主」の違いを整理しましょう。
項目 |
我が師 |
荒木田久老神主 |
和歌・文章の作成時間 |
時間がかかる |
即座に作成 |
推敲の有無 |
何度も推敲 |
下書きなし |
作品の完成度 |
誤りが少ない |
考えが不十分な点や深慮に欠ける点が見られることがある |
作成姿勢 |
慎重 |
速筆、才能豊か |
筆者の評価 |
完成度の高い作品を生み出す |
才能の表れだが、粗が見られる |
全体を通して |
作品の質と制作過程における思考の深さを重視 |
才能による速さを重視 |
以上の違いを参考に解答していきます。
Ⅰ・Ⅱは2人の「文詞」をつくる時の様子を比較して書きます。
Ⅰ…我が師の様子である「自分が納得するまで時間をかけて、何度も書きかえる」といった内容を書きましょう。
Ⅱ…荒木田久老神主の様子である「書く内容をすぐに思いつき、直ちに完成させる」といった内容を書きましょう。
Ⅲ・Ⅳは2人の出来上がった「文詞」を比較して書きます。
Ⅲ…我が師の文詞は「間違いがほとんどなかった」
Ⅳ…荒木田久老神主の文詞は「考えが足りないことがある」
このような内容を書きましょう。
受験勉強や宿題などの取り組み方にもこのような違いが見られますよね。
受験勉強では、我が師タイプは試験範囲を徹底的に学習し、過去問を繰り返し解いて、完璧な理解を目指します。
荒木田久老神主タイプは試験直前に集中して勉強し、重要なポイントを効率的に暗記すします。
私はどちらかというと我が師タイプでした。
友人に荒木田久老神主タイプもいましたが、本当に羨ましかったです。
現代社会においては、どちらのタイプも必要とされています。
安定性や確実性を重視する場合には、我が師のような慎重なタイプが適しています。
変化の激しい状況やスピード感が求められる場合には、荒木田久老神主のような柔軟なタイプが適しています。
大切なのは、状況に応じて適切なアプローチを選択し、それぞれの長所を活かすことです。また、両者のバランスを取ることが、より良い成果を生み出すために重要と言えるでしょう。
以上です。
ボリューム満点だったではないでしょうか?
総文字数約8000字です笑