中学生向け
2023年広島県公立高校入試分析 英語編
入試まであと3週間!
今回は昨年に分析した2023年広島県公立高校入試の英語編です。
問題は掲載しておりませんので最後にリンクを掲載しておきます!そこから確認してください!
大問1(13点)
英語の大問1はリスニングです。
設問数は5問で、昨年同様でした。
毎年リスニングでは、読まれた内容に対する自分の感想や意見を英作文で書く問題が出されます。
今回では問題Cで、質問に対しどのように答えますかといった問題が出題されました。
アメリカの留学生ジェーンは、初めて日本の学校に来たときに生徒が学校の掃除をしていることに驚き、その内容を家族で話したと読まれています。
そして、家族は生徒が学校を掃除するのは良い考えだと述べ、それに関してあなたはどう思いますか?と続きます。
ちなみに日本人にとって学校を掃除することはなんとも思わないと思いますが、実は生徒が掃除を行う国の方が少ないんです。
アメリカでは清掃員の方が掃除をします。
さて、今回の問題ではどう思いますか?と聞かれているので初めに賛成か反対かの立場をはっきりしておく必要があります。
賛成の場合はI agree.反対の場合はI don’t agree.と書くのが一般的です。
それから1文程度自分の考えを書きましょう。
私は学生時代掃除が嫌いだったので(今でも)I don’t agree.と書きます。
学生は勉強するのが仕事ですのでI think that studying is more important than cleaning.などと書きます。
公式答案では賛成の立場で書かれていました。
大問2(12点)
設問数は8問で昨年よりも2問増えていました。しかし今年の大問2は全て選択問題だったので、英語が苦手な受験生は嬉しかったかもしれませんね。
選択問題で注意すべきことは「選択肢は絶対に変えない」ということです。
1回目に読んだときの方が集中もしています。しっかりと根拠を持って選んだのであれば変えないでください。
「変えない方が良かった・・・」ということの方が圧倒的に多いです。
近年の傾向では最近のテーマを扱うことが多くなっています。今回もキャッシュレス決済についての内容でした。
本文を読む前にグラフ、設問を読んでどんな内容が聞かれているのか把握しておきましょう。
グラフも右上がりか右下がりかなどを見ておくだけでも、読みやすくなります。
4問目では、英文をどこに入れるのがふさわしいか選ぶ問題でした。
入れる英文はThey don’t have to bring a lot of notes and coins from their countries.
主語のThey(彼ら)が何を指しているのか、from their countries(彼らの国から)が解答のヒントになります。
from their countriesという内容から、海外についての内容が書かれているとこを見ると答えが出てきます。
この問題に限らず指示語が出てきたときは何を指しているのか確認しながら読み進めていきましょう。
大問3(16点)
設問数は7問で昨年同様でした。単語数は昨年より少し多かったですかね。
今年はスピーチコンテストで発表した原稿を読み取る問題です。
このような長文問題では段落要旨をつかみながら読むことをお勧めします。
今回の文章では7段落に分けられています。段落ごとに短くていいので何が書かれていたか書いておきましょう。
第1段落では、次郎がキノコに興味を持つきっかけとなったエピソードが書かれてい他ので”次郎がキノコに興味を持った理由”などと書いておく感じです。
すると問題を解く際にどこを読めば良いかわかりやすくなります。
最初は時間がかかると思いますが、必ず読むスピードも速くなります。
設問に関してですが、今年は丁寧でした。
設問5では適切なものを2つ選べと書かれていましたが、昨年は全て選べと書かれていました。
この言い方1つで正答率は変わります。
設問6ではスピーチを読んでの感想を書く問題でした。
難しい内容を書く必要はまったくありません。
平易な英単語や本文の表現を使って書いてください。
大問4(9点)
英作文の問題です。配点は昨年同様です。
問題Aは会話が自然なやり取りになるように書く問題です。
今回は明子が留学生のエマに地域の春祭りを誘うやりとりです。
タイムテーブルと天気予報を見て上手く書く必要があります。
アではbecause以降の文に友達がパフォーマンスすること、午前と午後にパフォーマンスすることが書かれています。
タイムテーブルを見ると午前と午後にやっているものはダンスなので「ダンスが見たい」という内容を書くのが自然となります。
例)I want to watch the dance performances.
イの直前にエマは「天気予報を見よう。雨に濡れたくない。」と書いています。
そして天気予報を見ると午前中は雨で、午後から晴れる予報になっているので「午後から見にいきましょう!」といった内容を書くのが自然になります。
例)Let’s go to the spring festival in the afternoon. Because it will be sunny in the afternoon.
問題Bでは勇太は英語と日本語のうち、どちらの言語を用いて電子メールのやりとりをするかについて留学生のトムに提案する予定です。
それを使用言語に関する情報をもとに20語程度の英文を書くという問題です。
提案する際、トムと勇太がやりとりするので主語はWeが良いでしょう。
また、トムは引き続き日本語の勉強を続けたいと書かれているので「日本語を使いましょう」と提案するのが良さそうです。
全体的に難易度は昨年並みでしょう。(昨年20.4点)
大学共通テストでも英語の単語量は増加傾向にあるので、単語量は来年以降も増加すると思えます。
来年以降、グラフのタイトルが英語になる可能性もあります。
それだけで難易度はグッとあがります。
点数で差がつくのは英作文ですね。
50点のうち20点が英作文です。4割が英作文なんです。
英語の点数を伸ばすためには英作文の練習が必要不可欠です。
勉強法としては、使いやすいフレーズを覚える、良く出る例題を練習する、教科書の基本文を勉強する、例文を覚えておくなどが挙げられます。
英作文のベースとなる文法は中学2年生で多く習います。
例えば不定詞、動名詞、There is〜、接続詞、助動詞などです。
文法内容に不安を持っている新中3生は中2の文法を復習しましょう。
新中2生はこれから習う英文法が英作文を書くのにベースになると思って学習に取り組みましょう。
以上で2023年広島県公立高校入試 英語の分析を終わります。