保護者向け・コラム(豆知識)
ご褒美はあり?なし?①
こんにちは!完全個別指導塾オールウェイズです。
皆さんのご家庭では、お子様が何かがんばった時にご褒美は与えていますか?
「ご褒美をあげた方がやる気を出してくれる!」「物で釣るのは何か抵抗がある・・・」など様々な意見が分かれると思います。
先日インスタグラムでご褒美はアリかナシかアンケートを取りました。
なんと回答していただいた8人が全員「あり」と答えていました!
では、ここからは実際のデータに基づいてお話ししようと思います。
アメリカで約3万6000人もの児童・生徒が参加した、米ハーバード大学のローランド・フライヤー教授による「ご褒美が子どもの教育にどのような影響をもたらすのかについて」の実験を紹介します。
実験したのはご褒美をあげるタイミングを2種類に分け、アウトプット型(テストで80点以上とればご褒美といった成果)とインプット型(宿題をしたら、本を読んだらご褒美)に分けました。
アウトプット型 | テストの点数や通知表の成績などの成果にご褒美 |
インプット型 | 宿題を終えたり本を読むなどの過程にご褒美 |
結果はインプット型にご褒美を与えた方が有効であるということが分かりました。
一見成績をあげたり点数を上げるという具体的な目標を持っていた方が効果的だと思われますが実際はその逆でした。
この違いはなぜ生まれるのでしょうか?
答えはご褒美に向けた行動です。
アウトプット型の場合は目標は決まってもやることが明確ではありません。やる気はあっても具体的に成績を上げる方法を知らないからです。
それに対してインプット型はやることが明確です。宿題をすれば良いのです。本を読めば良いのです。
フライヤー教授が、実験後に行ったアンケート調査は、「アウトプット型」にご褒美を与えることにうまくいかなかった理由を述べています。
「アウトプット」にご褒美を与えられた子どもたちは「これからたくさんのご褒美を得るためには何をしたらよいと思うか?」という質問に対し、「しっかり問題文を読む」「答えを見直す」などのように、テストを解く上での注意点やテクニックに関する答えに終始しており、「わからないところは先生に質問する」「授業をしっかり聞く」など、本質的に学力の改善に結びつくと考えられるような方法にはまったく考えが及んでいなかったことが原因だそうです。
ここまでの内容を踏まえるとご褒美は良いということが分かりますね。
しかし、まだ気をつける点があります。
それは、「ご褒美を与えることによって好奇心や関心は失われないのか」ということです。
これは次回ご紹介します。
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