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some と any の使い分けって難しい。

英語の some と any は、どちらも「いくつか」「いくらか」という意味を表しますが、使う状況が異なります。

someは肯定文、anyは疑問文と否定文に使うなんて説明もされますが果たして本当でしょうか?

今回は、「ある前提」「ない前提」というキーワードを使って、中学生でも分かりやすいように some と any の使い分けを徹底解説します。

さらに、someone, anyone, something, anything の使い方も一緒に学びましょう!

1. some と any の基本:「ある前提」「ない前提」とは?

some は、何かが「ある」という前提で使います。

例えば、「いくつかリンゴがある」という状況を表現するときに使います。

一方、any は、何かが「ない」という前提、または「あるかどうかわからない」という状況で使います。

例えば、「リンゴはありますか?」と尋ねるときや、「リンゴは一つもない」と言うときに使います。

 

具体的な例で見てみましょう。

  • some(ある前提): I have some apples.(私はいくつかリンゴを持っています。)→ リンゴがいくつかあることが分かっている状況。
  • any(ない前提/あるか不明): Do you have any apples?(あなたはリンゴを持っていますか?)→ リンゴがあるかどうかを尋ねている状況。
  • any(ない前提/否定文): I don't have any apples.(私はリンゴを一つも持っていません。)→ リンゴが全くないことが分かっている状況。

 

2. some と any の使い分け:肯定文、疑問文、否定文

some と any は、主に肯定文、疑問文、否定文で以下のように使い分けます。

  • 肯定文:some
    • 例文:I have some friends.(私には何人か友達がいます。)
    • 「友達がいる」という前提で話しています。
  • 疑問文:any(ただし、例外あり)
    • 例文:Do you have any questions?(何か質問はありますか?)
    • 質問があるかどうかを尋ねています。
  • 否定文:any
    • 例文:I don't have any money.(私はお金を全く持っていません。)
    • お金が全くないことを表しています。

つまり、anyの意味が疑問文や否定文と相性が良いということですね。

疑問文の例外:相手に何かを勧めたり、相手が肯定的な返事をすることを期待する場合、疑問文でも some を使います。

  • 例文:Would you like some tea?(お茶はいかがですか?)
  • 相手がお茶を飲むことを期待して勧めているため、some を使います。
  •  

3. someone, anyone, something, anything の使い方

some と any に -one や -thing が付いた単語も、同じ「ある前提」「ない前提」の考え方で使い分けます。

  • someone(ある人): I saw someone in the park.(私は公園で誰かを見ました。)
  • anyone(誰か/誰も〜ない): Is there anyone here who can speak English?(ここに英語を話せる人はいますか?) / I didn't see anyone there.(私はそこに誰も見ませんでした。)
  • something(何か): I want something to eat.(私は何か食べたいです。)
  • anything(何か/何も〜ない): Do you need anything?(何か必要ですか?) / I don't need anything.(私は何も必要ありません。)

これらの単語も、some- は肯定文で、any- は疑問文や否定文で使うのが基本です。ただし、someone を使った疑問文で、相手に何かを尋ねたり、お願いしたりする場合には、肯定的な返事を期待している場合が多いです。

  • 例文:Could someone help me with this?(誰かこれ手伝ってくれませんか?)

4. まとめ:表で確認!

  肯定文 疑問文 否定文
some/any some any (勧誘・依頼など肯定的な返事を期待する場合は some) any
someone/anyone someone anyone (依頼など肯定的な返事を期待する場合は someone) anyone
something/anything something anything anything

「ある前提」「ない前提」という考え方を意識することで、some と any の使い分けがぐっと分かりやすくなります。

例文を参考に、色々な状況で some と any を使ってみて、感覚を掴んでいきましょう!