中学生向け

中学生必見!古文単語 暗記のコツ

中学校で古文を学ぶ皆さん、古文を読解することに苦労していませんか?

その中でも厄介なのが古文単語。

現代語とは意味が違うものが多く、混乱してしまうのも無理はありません。

しかし、心配ご無用!古文単語は、漢字とセットで覚えることで、意味を連想しやすく、記憶に定着しやすくなるのです。

今回は、特に現代語と意味が異なる重要な古文単語20個を厳選し、漢字と現代語訳をセットで解説します。

この方法で、古文単語の暗記を効率的に進め、古文読解力を飛躍的に向上させましょう!

 

古文単語暗記の鍵 – 漢字との連携

古文単語を覚える際、現代語訳だけを暗記しようとすると、複数の意味を持つ単語で混乱したり、意味を忘れやすくなったりします。

そこで効果的なのが、漢字とセットで覚える方法です。

漢字が持つ意味を理解することで、古文における単語の意味を推測しやすくなり、記憶にも残りやすくなります。

 

覚えておきたい古文単語20選 – 漢字と現代語訳で徹底解説!

以下に、中学生が覚えておきたい、現代語と意味が異なる古文単語20個を、漢字と現代語訳とともに解説します。

  1. あした(朝): 現代語の「明日」ではなく、「朝」を意味します。漢字の「朝」を意識することで、現代語との違いを明確に区別できます。
  2. あはれ(哀れ): 現代語の「哀れ」は同情の意味合いが強いですが、古文では「しみじみとした情趣、感動」を表します。「趣がある」「しみじみとした」と訳すと良いでしょう。
  3. あやし(怪し、賤し): (ⅰ)「怪し」は「不思議だ、奇妙だ」、(ⅱ)「賤し」は「身分が低い、卑しい」という意味です。一つの単語に複数の意味がある典型例です。漢字と対応させて覚えましょう。
  4. ありがたし(有り難し): 現代語の「有難い」は感謝の気持ちを表しますが、古文では「めったにない、珍しい」という意味が基本です。そこから派生して感謝の意味も持つようになりました。
  5. おとなし(大人し): (ⅰ)「大人し」は「分別がある、思慮深い」、(ⅱ)「大人びている、年配のようだ」という意味です。現代語の「大人しい」とは異なり、落ち着いた様子を表します。
  6. かなし(愛し、悲し): (ⅰ)「愛し」は「愛しい、かわいい」、(ⅱ)「悲し」は「悲しい、切ない」という意味です。文脈によって意味を判断する必要があります。
  7. ことわり(理): 「道理、理由、筋道」を意味します。現代語の「理(ことわり)」とほぼ同じ意味ですが、古文ではより広い意味で使われることがあります。
  8. さうざうし(寂寂し): 「心寂しい、物寂しい」という意味です。漢字からも意味を連想しやすいでしょう。
  9. すさまじ(凄まじ): 現代語の「凄まじい」は恐ろしさや激しさを表しますが、古文では「興ざめだ、しらける、殺風景だ」という意味で使われることが多いです。
  10. すなわち(即ち): 現代語とほぼ同じで「すぐに、つまり、言い換えれば」という意味です。
  11. としごろ(年頃、年来): 「長年、数年、長い年月」を意味します。
  12. なかなか(中中): (ⅰ)「中途半端だ、どっちつかずだ」、(ⅱ)「むしろ、かえって、なかなか良い」という意味です。現代語とは逆の意味になる場合もあるので注意が必要です。
  13. ながむ(眺む): 現代語の「眺める」とは異なり、「物思いにふける、ぼんやりと見る」という意味です。
  14. ねんず(念ず): (ⅰ)「祈る、願う」、(ⅱ)「我慢する、耐え忍ぶ」という意味です。
  15. ののしる(罵る): 現代語の「ののしる」は悪口を言う意味ですが、古文では「大声で騒ぐ、評判になる」という意味です。
  16. はづかし(恥づかし): (ⅰ)「恥ずかしい、きまりが悪い」、(ⅱ)「立派だ、優れている」という意味です。現代語とは逆の意味になる場合もあるので注意が必要です。
  17. めでたし(愛で甚し): 「すばらしい、立派だ、喜ばしい」という意味です。
  18. やがて(軈て): (ⅰ)「そのまま、すぐに」、(ⅱ)「そのうちに、やがて」という意味です。文脈によって意味が異なります。
  19. ゆかし(行か志の約): 「~したい、見たい、聞きたい」という願望を表します。
  20. をかし(可笑し): 現代語の「可笑しい」は滑稽な意味ですが、古文では「趣深い、風流だ、面白い」という意味です。

 

古文単語は、漢字とセットで覚えることで、現代語訳だけを暗記するよりもずっと効率的に学習できます。

今回紹介した20個の単語は、古文を読解する上で非常に重要な単語です。漢字の意味を意識しながら、例文などにも触れて、確実にマスターしましょう。

この方法を実践することで、古文への苦手意識を克服し、より深く古文の世界を楽しめるようになるはずです。