勉強法
勉強と作業、何が違う?
12月に入り本格的に冬の寒さになりました。
弊塾では「最高にアツい冬」にするための冬期講習が始まります。
ぼんやり過ごしていると冬休みなんてあっという間に過ぎてしまいます。
各々が具体的な目標を持って、それを達成するために努力してほしいと思います。
なんとなくの勉強はさせません。
短い冬だからこそ、充実したものにするべくサポートしてまいります。
さて、中学生に入ると各教科のワークを自分で解いて自分で丸付けすることになります。
そこで大切なのが答えとの付き合い方です。
「答えを写すのは勉強じゃなくて作業だ」という言葉を聞いたことはありませんか?
私も生徒に言うことがあります。
一見当たり前のことのように思えますが、この言葉には、学習の本質を深く理解する上で重要な意味が込められています。
勉強とは、単に知識を詰め込むことではなく、理解を深め、思考力を養うプロセスです。
問題を解き、答えを導き出す過程で、なぜその答えになるのか、どのような考え方が必要なのかを深く考え、自分の言葉で説明できるようになることが重要です。
一方、作業は、与えられた指示に従って、機械的に作業を行うことです。答えを写す行為は、まさにこの作業に該当します。
答えを丸写しすることは、まるでロボットがプログラムされた通りに動くようなもので、思考を伴いません。
答えを写すことのデメリット
- 本当の理解が得られない: 答えを写すだけでは、なぜその答えになるのかという根本的な理解が得られません。
- 応用力が身につかない: 似たような問題が出題されたときに、自分で考えて解く力が養われません。
- 記憶に残りにくい: 理解に基づいて得た知識は、長期記憶に残りやすいですが、丸暗記したものはすぐに忘れてしまうことが多いです。
勉強の目的は、知識を身につけることだけでなく、問題解決能力や思考力を養い、自ら学ぶ力を身につけることです。
答えを写すだけでは、これらの能力は養えません。
せっかく勉強するのなら、1つでも理解したいものです。
しかし、答えを見ることは、必ずしも悪いことではありません。
全く分からない問題に1時間も使うのは場合によっては効率が悪いです。
問題が解けずに悩んでいるときに、答えを見ることでヒントを得たり、解き方の流れを理解したりすることは有効な手段です。
大切なのは、答えを見る前に自分で考え、答えを見た後にはなぜその答えになるのかを深く理解することです。