中学生向け

2024年広島県公立高校入試分析 数学編

みなさん、本日の広島県公立高校入試1日目お疲れ様でした!

明日は自己表現ですね!最後まで頑張りましょう!

 

さて、昨年同様各教科の分析を行なっていきます。

今回は数学です。

問題は掲載しておりませんのでこちらからどうぞ。

2024年 広島県公立高校入試 数学 問題

2024年 広島県公立高校入試 数学 解答

 

大問1(各2点16点)

設問数は8問で昨年同様です。

式の計算、連立方程式、平方根の計算、y=ax^2の計算、正n角形の外角の計算、三平方の定理、標本調査が出題されていました。

どの問題も本当に基本的な問題です。ここだけで3割近い点数があるので落とせません。

 

(8)の標本調査の問題では、母集団と標本の割合が等しいことを利用して、比例式を作りましょう。

ちなみに、標本調査は視聴率や選挙の出口調査でも使われています。

 

大問2(9点)

設問数は3問で昨年と同様です。

展開図から円すいの表面積を求める問題と、確率の問題、箱ひげ図の問題です。

 

(1)の円すいの表面積を求める問題は計算量が多くなるので計算ミスに気をつけましょう。

おうぎ形の弧の長さと円周が等しいことを利用して、円の半径を求めましょう。

円すいにはいくつか楽に計算できる公式があります。

 

「半径/母線=中心角/360」というものです。

これを使えば一瞬で半径が出ます。

知っている人は素早く計算できたと思います。

他にも円錐の側面積は「底面の半径×母線×π」で出せるので、合わせて知っておきましょう。

 

(2)の確率問題は、「2つのサイコロ」を使う問題なので、表を使って考えると良いでしょう。

取りこぼしのリスクが格段に減ります。

 

(3)の箱ひげ図の問題です。

まず、箱ひげ図はデータのばらつき具合を示すのに使われます。

箱ひげ図では、最大値と最小値、第1四分位数(下から1/4の部分にある値)、第2四分位数(中央値)、第3四分位数(上から1/4の部分にある値)を表します。

それぞれをしっかり理解しながら、1つ1つ確認していきましょう!

 

大問3(5点)

設問数は2問で昨年と同様です。

今年は反比例と一次関数の問題です。

 

関数の問題では分かる座標はすぐに書き込み、視覚的に見えるようにしておきましょう!

(2)では、三角形の面積が関係するので底辺と高さが必要です。

どこが底辺で高さか見つけられるようにしましょう。

また、関数の中に三角形が出てきても面積がスムーズに出せるようにしたいですね。

 

大問4(5点)

配点はそのままで、設問が1つ減っています。

というのも証明の問題なので、あまり気にしなくて構いません。

 

証明の問題が出てきたら、問題文からわかること、図形の性質から分かることを書き込んでいきましょう。

問題に関係なくても構いません。ヒントになるかもしれません。

等しい角度や辺には共通の記号(●と○など)をつけていきましょう。

合同の証明をするときは、3つの合同条件に持っていきたいので、どこが等しいと言えれば良いのか考えながら進めていきましょう。

また、証明問題は最後まで書けなくても、証明に必要な条件や、合同条件があっていれば部分点が出ます!

苦手な人は多いと思いますが、この1点を貪欲にとる姿勢が欲しいですね。

 

ちょっと解けなさそう・・・と思ったらまずは飛ばして後から考えるのもありです。

 

大問5(8点)

関数の問題です。

 

(1)はまさかの関数の定義を答えさせる問題です。

大問5の内容は中3で習うんですが、関数の定義は中1の時に習っているんですね。

関数の定義は「xの値が決まると、それに対応するyの値もただ1つに決まる」でした。

 

(2)は自転車をレンタルする時にA店とB店での料金比較をする問題です。

1つ1つ丁寧に見ていきましょう。

注意点は●はグラフがその点を含むことを表し、○はその点を含まないことを表します。

これを見落とすと間違えてしまいます。

 

大問6(7点)

配点は昨年同様です。

今年は整数の説明問題です。去年も出ていましたね(大問2の(3)です)。整数の説明問題はここ数年良く出ていますね!

 

(2),(3)は(1)の内容を使って考える問題です。

(2)では選択肢のそれぞれの数を全て出してあげましょう。

ポイントは「連続する3つの整数のそれぞれの2乗の和から5をひいた数」は、累乗の形になっているということです。

全て出した中で累乗の形になっているものが答えの選択肢になり得ます。

 

(3)も同様です。

(2)と違うのは、連続する整数が4つになっていること、それぞれの選択肢の言い回しがややこしくなっていることです。

 

例えば、(2)では「最も小さい数と中央の数の和」などでしたが、(3)では「小さい方から3番目の数と大きい方から2番目の数の和」などと言っていることです。

4つになってるのでややこしくなるのは当然ですが、小さい方からと大きい方からを間違えないように注意しましょう。

(2)が問題なく解ければ、 (3)まで解き切れたです!

 

全体概略としては、基本問題が多いので、昨年より解きやすい問題が多かった印象です。

思考力が問われる問題も少なかったです。

また、改めて定義・定理の理解を深めることが大切だなと実感しました。

 

 

[新中2・3生へ]

一度過去問を開いてみてください。簡単な計算問題も出ていますよね。

そうです。基礎問題が非常に大切なんです。

応用力はその後です。

まずは計算力もつけるために基礎問題を繰り返し解いていきましょう。

 

また、本格的に入試問題が解ける力を身につけるためには、たくさんの問題に触れることです。

応用問題ですぐに閃く人はセンスだけではなく、たくさん問題を解いています。

「あの問題と似ているな」「あのやり方が使えるかも?」という引き出しの量が多いから閃くんです。

 

また、数学は積み重ねの科目です。

分からないところは、絶対にそのままにしてはいけません。

どこから分かっていないのか、原因をはっきりと突き止めましょう。

自分では難しい・・・と思う人はその道のプロの力を借りましょう。

絶対に親身に答えてくれます。

 

以上簡単ではありますが、2024年広島県公立高校入試 数学の分析を終わります。

明日以降国語、英語と続きます!