受験情報

共通テストから見える、今後の高校入試とは?

1月13日(土)、14日(日)に大学入試共通テストが行われました。

受検された皆さんお疲れ様でした。

早速自己採点をして出願校を決めると思いますが、とにかく早めに決めてくださいね!

今回は共通テストから見える今後の高校入試対策について、ご紹介します。

共通テストの問題傾向が高校入試に反映されることは少なくありません。

なぜなら文部科学省は「高大接続改革」を進めているからです。

「高大接続改革」とは簡単に説明すると「高校と大学の教育内容の接続」を言います。

また、文部科学省は「学力の3要素」として

  • 知識・技能
  • 思考力・判断力・表現力
  • 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

 の3つを挙げでいます。

それに伴い2020年にセンター試験が廃止され、大学入学共通テストが導入されました。

そして、各大学の個別選抜の改革も進められ、高校までの学習指導要領も、学力の3要素を育成するものに改訂されました。

ですので共通テストで見られる傾向が高校入試にも反映されるのは至極当然というわけです。

 

今回の共通テストで変化が見られたのは英語です。

まず、英語(リーディング)では総語数が約6300語と前年にくらべ約200語増えました。

単純計算で1分間に約80語読まなくてはいけません。

今後も語数の増加は考えられるだろうと思われていましたが、一気に200語も増えたことには驚きです。

扱われた内容はチラシ、案内文、ブログ記事といった身近なものから、時間の知覚、辛い食べ物についての記事といった論理的文章まで幅広く扱われました。

高校入試でも、語数の増加、専門性が高まる傾向になると予想されます。

すなわち英語では難化を前提とした対策をする必要があります。

間違いなく語彙力の強化は絶対に必要です。

 

また、数学では対話文から、必要な情報を読み取って解き進めたり、論理の流れを問う設問が多く出題されました。

高校入試でも日常生活を題材にしたり、他単元の融合問題なども出題されています。

一問一答ではなく思考力が求められているというわけです。

特にデータの活用問題などは定番化していくでしょう。

 

どの教科にも共通し、ずっと変わらず言われ続けていることですが基礎・土台を確固たるものにすべく問題演習の繰り返しが必要です。

その上で様々な情報を収集・整理・分析する能力が求められています。

「どのように使われているか」「どのように活用できるか」などといった考えを持ちながら、能動的に勉強していきましょう!